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ボートレース(競艇)の部品交換を極める

 
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こんにちは。ゴンテです。競艇のレース前にはチルト角度と「部品交換」の有無が紹介されますが、このページは、部品交換をちゃんと知って予想に活かすことを目的にしています。モーター部品を順に書いていきます。

1.ピストンリング

最も多い部品交換です。モーターには、2つのピストンがあって、それらが交互にボンボンと前後運動しています。ピストンリングは、各ピストンに2つずつはめられていて、ピストンが円滑に動くように補助したり、隙間から混合気が漏れるのを防ぐ役割があります。ピストンリングは、高速で擦れて徐々に摩耗していく関係で、一定期間ごとに交換するのが当たり前の部品です。だいたいの場合には、選手自身が整備場に置かれている多数の中古品の中から選んで交換するようです。整備士と相談して新品と交換することも出来なくはないようですが、新品だとモーターに馴染む(アタリが付く)までに時間が掛かるリスクがあります。ピストンリングを交換するメリットは、ピストンの爆発運動がスムーズになってパワーアップすることです。

2.ピストン

それなりに多い部品交換です。モーターは、約400ccの2気筒が使われており、2個のピストンが前後に爆発運動をしてエネルギーが生まれます。選手は、引き当てたモーターで試運転してみて、どうも爆発力が不調だなと感じた場合に、2個のピストンを両方交換してみたり、片方だけ交換することが出来ます。本体整備をする際に、ピストンに付いている煤を灯油で洗ったり、異常が無いかを点検するようです。ベテラン選手の談話を見ると、ピストンを替えても駄目なモーターはそのままだったりするようです。ピストンを交換するメリットは、円滑にモーターが動くようになってパワーアップすることです。

3.シリンダー

あまり多くない部品交換です。シリンダーは、ピストンが通る筒状の部品で、混合気が爆発するトンネル状の場所です。つまり、シリンダーの中でピストンが高速運動し、シリンダーとピストンの隙間にピストンリングがあることになります。シリンダーは、比較的高価な部品ということもあってか、整備力のある選手でないと交換できないような雰囲気があるようです。シリンダーを交換するメリットは、混合気の爆発を正常にエネルギーへ変換できるようになってパワーアップすることです。

4.クランクシャフト

最も高価な部品交換です。ピストンの付け根の部分にあって、モーターの回転軸となる部品になります。クランクシャフトがきれいに回ってくれないと、そもそもボートが走りません。それくらい重要な所にあります。全ての整備をやり尽くしてもなおモーターが低調な場合や、転覆衝突事故の場合に最終手段として交換されます。

5.キャブレター

それなりに多い部品交換です。キャブレターは、ガソリンと空気を混ぜた混合気をモーターに噴射する装置です。ガソリンを噴射してくれないと正常な爆発エネルギーが得られませんし、空気の噴射が不十分だと不完全燃焼が発生するなどしてエネルギーロスとなります。キャブレターを交換するメリットは、燃焼効率が良くなってパワーアップすることです。

6.電気一式

転覆時に多い部品交換です。シリンダーに送り込まれた混合気に引火させる点火プラグ(点火プラグだけは選手個人が用意する部品)に電気を送り込む部品になります。転覆事故等でモーターが水に浸かってしまうとモーターを分解して灯油で洗浄することになるのですが、電気一式だけは故障があったら交換せざるを得ません。部品交換の中でもあまり気にしなくていいのかなと思います。電気一式を交換するメリットは、正常な電気発火を通じてパワーアップすることです。

7.キャリアボデー

そこまで多くない部品交換です。キャリアボデーは、ギリギリ水面に隠れてしまってよく見えないのですが、エンジン本体と「プロペラ」の間にある全体の部分です。ここに「安定版」を取り付ける所があります。キャリアボデーの内部には、「ドライブシャフト」という上から伝わってくる回転を「ギア」へ届ける部品と、排気ガスの通り道が入っています。キャリアボデー自体は、パワーを生むところではないので、衝突等で歪みが生じてしまった場合や、水流が不安定でボートの操作に支障がある場合に交換されます。

8.ギアケース

しばしば見る部品交換です。ギアケースは、モーターから伝わってきた縦方向の回転を横方向の回転にする部品で、プロペラの取り付け部分になります。ボートは、ギアが1つしかないので、変速はできませんが、ギアの歯車を深くしっかりと噛み合わせると「ローギアのような設定」になり出足型の整備となります。逆に、その噛み合わせを浅く弱めにすると「セカンドギアのような設定」になり伸び型の整備になります。ギアケースもキャリアボデーと一体になっており、横回転軸が狂っていたり、部品が歪んで水流が安定しない場合に交換されます。

9.プロペラ

しばしば見る部品交換です。最も基本的な整備が「ペラ叩き」と言われ、プロペラを選手自身が木製ハンマーを使って自分好みの形に叩き変えます。プロペラも金属ですから、何回も叩かれたり、ずっと回転しているうちに、修復できない歪みが生じたり、走るごとに形が開いてしまうようです。そういう場合には、整備士と相談して交換してもらうようです。新品のプロペラを通称・新ペラといいます。プロペラ交換のメリットは、モーターの足ががらっと良くなることです。

以上です。他の記事もご覧ください。部品交換については、適宜更新します。ゴンテ

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